皆さんは太もも外側のでっぱり気になりますか?
骨盤のさらに下。太ももの外側に出っ張っているところには、大転子という大腿骨の一部があり、通常骨は外側に出っ張っています。それが普通の状態です。
でもネットには、「大転子を引っ込める方法」また「大転子を引っ込める整体」といった広告がたくさん出てきます。
こういう情報をツッコミ出すとキリがないんですが、せめてこのブログを読んでくださる方には、正しい情報をと思い一応記事にしました。
大転子が外に出てくる仕組みを説明している整体士さんのブログやまとめサイトをみてみました。
「どんなこと書いてるんやろ」とちょっと興味があったので。
大転子のでっぱりの原因をまとめると
❶ゆがみがあることで、股関節が浅くハマって外に張り出した状態になる。
画像付きで股関節が脱臼ぎみのイラストでした。
❷骨盤のゆがみや大腿骨のねじれがあるから。
という感じでした。改善法も紹介していましたが、今回は触れません。
①股関節が浅くハマるってほんと?
股関節は、骨盤にある寛骨臼という丸い受け皿に、ボールのような形の大腿骨頭がすっぽりハマって関節を成しています。
さらに上から靭帯や関節包でしっかり固定されています。
というわけで、股関節はちょっとやそっとじゃ抜けませんし、浅くはなりません。
「股関節が浅くなる」ことがあるとしたら、それは臼蓋形成不全(元々受け皿が浅い)か、変形性股関節症です。
その場合は痛みがでますし、脚長差といって脚の長さにも差が出ます。※大腿骨頭が上外側にずれていくため、足が短くなります。
そんな状況なら整体院じゃなく、間違いなく整形外科に行くべきですよね。
②骨盤のゆがみや大腿骨のねじれは原因になる?
まず、骨盤のゆがみや大腿骨のねじれって?ちょっと曖昧な表現なので勝手に予想します。
骨盤のゆがみ
姿勢での骨盤の傾き、理想的な傾きからずれて前傾・後傾していること?
仙腸関節のズレのこと?
大腿骨のねじれ
股関節の動きである内旋・外旋(内向き・外向き回旋)を言っていると思います。立った状態でひざのお皿が内を向いてたり、外を向いてたり。
たしかに大腿骨の捻れ、つまり股関節の内外旋は大転子の位置を動かすけど、ほんとにそれで外に張り出すのか?
股関節のつくりを少し詳しく書くと
股関節を内・外旋すると微妙に大転子の位置が変わります。
画像をみるとわかりやすいです。
股関節を内旋・外旋した時に、大転子が前後に少し移動はしますが、幅はほとんど変わらない。
出っ張る時があるとしたら、片足に体重を多くかけて立った時です。休め姿勢の時。この時は、軸足の大腿骨が内に入るので大転子が大きく出っ張ります。でも、姿勢を戻せば戻ります。ずっとそんな骨格になるわけじゃありません。
大転子の出っ張り云々とは関係なしに
立った状態での股関節の内外旋は、脚の形(O脚やX脚)に影響を与えるのでキレイな脚を目指す上で、ひざのお皿が正面を向いているということは重要になります。
(股関節が内旋・外旋の中間位置にあるということ。)
骨盤周り〜太ももの太さが気になる方は、整体を受けるのではなく、まず筋肉をつけて体脂肪を落とす必要があります。
脚やせの基本は筋トレと食事です。どちらも自宅で簡単に始められるので、悩んだら始めてみてください。
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