それとは反対に「ひざが痛いときは安静にするべき」という意見
両方耳にするけど、結局どっちが正しいの?
先に答えを言うと、「急性期の炎症が強い時期は積極的な運動は行わず、落ち着いてからどんどん運動を行うべき。」です。
まずは、積極的な運動を行わないほうが良い時ってどういうとき?
【急性期の炎症症状】4つの徴候
・腫脹 (はれる
・熱感 (熱を持つ
・発赤 (皮膚に赤み
・強い痛み
ひざに限らずですが、基本的にこのような症状がみられたら積極的な運動は避けるべきです。
とは言っても、強い痛みを伴うので運動する気にはならないと思いますが…
変形性膝関節症の場合、進行すると関節内に水が溜まってひざが腫れぼったくなったり、患部に軽く熱があるということはよくあります。急に症状がでてきた場合を除いて、そのほとんどが慢性的なものなのでどんどん動いて大丈夫です。
・急性期を過ぎ、炎症が落ち着いた時
この時期からは積極的に筋トレをなどの運動を行うべきです。
運動を行うべき理由は「痛みの悪循環」を避けるため
「痛み」→「活動量低下」→「 筋力低下・ひざ関節可動域制限・体重の増加 」→「変形の進行」→「痛みの増悪」
※可動域制限 ひざが曲がらない、もしくは伸びない状態
「痛いから動かない。」という選択をすると、上記のような悪循環に陥ることになります。
この悪い流れを断ち切るためには、痛みがあっても急性期でなければ、積極的に運動を行う必要があります。
★適度に動くことで、ひざ関節周辺組織への血流がアップし、関節内の老廃物を流してくれたり、関節内組織へ栄養が行き渡りやすくなると言われています。
歩く動作では、必ず片脚で体重を支える時期があります。
片ひざにかかる負担は体重の3倍と言われており、60kgの方の場合、片ひざに180kgかかることになります。